SCOMは管理パックを導入すると様々なレポートが使えるようになります。
基本的にはレポートを実行すれば良いのですが、その際に、「オブジェクト」をきちんと選択する必要があります。
例えば、例としてSQL Serverのレポートを見てみましょう。
レポートを実行すると、グループ、あるいはオブジェクトを追加する項目があり、そこには「フィルターオプションが適用されています。」と出ています。実際に「オプション」を確認すると「SQL Server 2014 DB Engine」というクラスのオブジェクトのみが検索されるように指定されています。
この場合、単純に管理者としては「検索」ボタンを押すだけでレポートの対象となるオブジェクトの一覧を入手でき、その中からデータを表示したいオブジェクトを選択すれば良いことになります。
このように管理パックにて適切なフィルタオプションが指定されている場合は簡単なのですが、中にはこのフィルタオプションが定義されていないレポートもあります。
例えば上記は「Active Directory Server Common Library」の「AD SAMアカウントの変更」レポートですが、フィルタオプションが定義されていないので単純に「検索」ボタンを押すと全ての種類のクラス、全てのオブジェクトが表示されてしまいます。
この状態から適切なオブジェクトを選択するのにはきちんとSCOMの「クラス」「オブジェクト」の概念を理解しておく必要があります。急がばまわれ…で、きちんとオブジェクト指向の考え方を学ぶのが一番いいと思いますが、取り急ぎ…ということであれば、レポートの説明をきちんと読めば大抵何を選べばよいのか書いてあります。
この例であれば「Active Directoryドメインコントローラーコンピューターの役割」の種類のオブジェクトを選択すれば良いと書いてあります。
きちんとフィルタオプションを定義してあげれば、その後は検索ボタンを押すだけで目的のオブジェクトのみが出てきます。
あとは、必要なものを追加してあげれば良いです。
※違うレポートの画面になってますが、これは「AD SAMアカウントの変更」イベントが記録されておらず、レポートが出力されなかったためです。出力が出る別のレポートにしてありますが、やってることは全く同一です。
なお、レポートのパラメータは「パラメータエリアの表示/非表示」のボタンで表示を切り替えられます。
一度レポートを実行すると、パラメータエリアは自動的に非表示になるのですが、オブジェクトを追加/削除したい場合、期間を変更したい場合などには再度パラメータエリアを表示してそこからの変更が便利です。私ははじめこれに気が付かず、何度もレポート新規に実行して無駄な時間を過ごしていました…。
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