Service ManagerのセルフサービスポータルでOrchestratorのRunbookを公開するあたりの操作ははじめてやるとわかりにくいと評判ですが、一度わかってしまえば大したことないのも事実です。今回はちょっとこの辺りのメモを自分用に書いておきます。
- Service ManagerとOrchestratorの連携は、Service Manger側が一方的にRunnbookを認識しRunbookを実行する仕組みです。連携においてOrchestrator側からService Managerを認識する事は基本的にしていないという理解をしていくのがまず良いでしょう。(Runbook内でService Manager用のアクティビティを使う場合は例外です。)
- まず、Service ManagerがRunbookを認識して連携できるようにService ManagerにOrchestratorへのコネクタを作成します。
- Service ManagerのコネクタはOrchestratorのWebサービスを叩き、Runbookを認識します。この結果、Service Manger上に「Runbook」が表示されます。
- 取り込まれたRunbookはそのままではService Manager上では使えないので、Service Manager上で使えるように「活動」テンプレートに組み込みます。(Runbook Automation活動テンプレート)
- 活動テンプレートになったので、それはService Managerの「サービスリクエスト」テンプレートに組み込めるようになりました。サービスリクエストテンプレートは複数の「活動」を組み込んでワークフローを定義できるものだからです。
- そして、そのサービスリクエストをセルフサービスポータルに公開していきます。
- セルフサービスポータルにサービスリクエストを公開するにはその入れ物として「リクエスト提供」と「サービス提供」を用意する必要があります。
- リクエスト提供にはサービスリクエストがアイテムとして登録でき、サービス提供にはリクエスト提供が複数登録できます。これらは事実上、セルフサービスポータル上のカテゴリ(≒サービス提供)とアイテム(≒リクエスト提供)となります。
- Runbookに渡すパラメーターはService Managerも理解しており、Runbook Automation活動テンプレート内で自由にマッピングする事が出来ます。
- さらに、Runbook Automation活動のID自体をパラメーターとしてOrchestratorに渡すことでRunnbook Automation活動を元にその親のSRや関連アイテム等に対して芋づる式にアクセスすることが出来ます。
- Service ManagerがOrchestratorのWebサービスを叩いている様子、あるいは叩くのを失敗している様子はService Managerの「Operations Manager」イベントログ内で確認できます。(Service Managerなのに「Operations Manager」なのは、Service ManagerはOperations Managerを元に作られているからです。
(2016/01/26追記)
- Runbook自体を編集するのは構わないですが、Runbookの引数(パラメータ)の数を変更してしまうと、紐づくものが全て無効となってしまい、一から再設定する事になってしまうので注意。なので、必要がなくてもはじめからRunbookのパラメータとしてRubook自体のIDはとっておくようにしたほうが良い。こうしておけばあとから関連するアイテムを取得し、色々とプロパティをいじろうとするときに全部設定しなおしとならないし、このようにしたくなる可能性は高い。
- Rubookの引数を変更するレベルでいじってしまい、再作成になった場合に、「以前は動いていたのに、変更後、Runbookが「開始」されるだけで実行されなくなってしまう」という状態に複数回陥った。この際に何度も綺麗に作りなおしても再度「開始」されるばかりでかなりハマってしまったが、実際には過去のおかしな状態のまま実行中になったサービスリクエストが中途半端にRunbookをキックすることが原因の模様。この場合、一度全てのオープン中のサービスリクエストを全部クローズしてから綺麗にやり直すと良い。糞忙しいのに1時間以上ハマった・・・!(涙
(2016/03/07)
- SCSMからSCOをキックしてもRunbookが「開始」されるだけで実行されない場合SCOの「Orchestrator Runbook Service」が実行されていないケースもあった。サービスも要注意。
その他参考になる情報へのリンクも貼っておきます。
- Demo: Automating Service Request Fulfillment from the SCSM Service Catalog with Orchestrator–Real World Examples – The Official System Center Service Manager Team Blog – Site Home – TechNet Blogs
- Demo: Automating Service Request Fulfillment from the SCSM Service Catalog with Orchestrator – The Official System Center Service Manager Team Blog – Site Home – TechNet Blogs
- Working With Relationships in the SCSM Orchestrator Integration Pack – The Official System Center Service Manager Team Blog – Site Home – TechNet Blogs
- Add User to Group Automated Request Offering Walkthrough – The Official System Center Service Manager Team Blog – Site Home – TechNet Blogs
- Update Service Manager Related Manual Activity Fields with Information from the Parent Change Request – Scenario 1 – Managing System Center – Site Home – TechNet Blogs
- Self-Service Portal for System Center 2012(セルフサービスポータル)設定のポイント – YOMON8.NET
- System Center 2012 Service Manager and Orchestrator Integration Example Walkthrough Start-to-Finish – New Hire Provisioning Service Request – Stay Classy, With System Center Ramblings from San Diego – Site Home – TechNet Blogs
- System Center 2012 Service Manager and Orchestrator Integration Example Walkthrough Start-to-Finish – New Hire Provisioning Service Request – SECOND EDITION 🙂 – Stay Classy, With System Center Ramblings from San Diego – Site Home – TechNet Blogs
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